サンウェーブ
サンウエーブ工業株式会社は、2013年(平成25年)に、LIXILの生産子会社になり、LIXILのシステムキッチンやシステムバス、洗面化粧台等の製造を担当しています。サンウエーブ工業(株)は、1936年(昭和11年)の創立より、国内のキッチン市場をリードするさまざまな商品を提供してきました。公団住宅に納入した日本で初となるステンレス深絞りのシンクは、ダイニングキッチンという新しい居住空間を生み出し、流し台の飛躍的な普及に貢献しました。その後国内で初となる簡易施工型システムキッチン「サンヴァリエ」は、生産・販売・流通のシステムを大きく変えて、システムキッチンのスタンダードを築きあげました。1936年(昭和11年)に、サンウエーブ工業株式会社の前身である中外精工(株)が設立されました。1949年に、開発を推進してきた「ステンレス流し台(ハンダ付)」の生産体制強化のため、東京木工(株)を買収し、これを板橋工場として開設、ステンレス加工商品と厨房家具の製造販売を開始しました。1954年に、直流式アルゴン溶接機により初めてステンレス薄板溶接に成功。ステンレス溶接流し台の商品を具現化しました。1954年(昭和29年)に、菱和工業(株)と三菱電機(株)の指定工場であった三中産業株式会社との合併により、サンウエーブ工業(株)として新開設しました。1956年(昭和31年)に、ステンレス流し台(プレス加工による深絞り)が日本住宅公団の指定商品に採用され、わが国初めて、ステンレス流し台(プレス加工による深絞り)の量産化を始めました。1964年(昭和39年)に、アポロ工業(株)と合併、アポロ工業社を存続会社として、サンウエーブ工業株式会社と商号を変更しました。同年に、会社更生手続開始が決まりました。1991年、平成2年度の売上高が厨房業界初の1達しました。2009年に、(株)住生活グループと業務、資本提携契約を締結。2010年(平成22年)には、(株)住生活グループの連結子会社になりました。2011年には、サンウエーブ工業株式会社の開発・管理部門が(株)LIXILへ統合しました。2013年には、株式会社LIXILの完全子会社になりました。キッチン業界を牽引した代表的な製品がいくつかあります。1956年に、プレス加工によるステンレス深絞りの量産化に成功した『公団流し台』、1978年には、独バイエル社のETE(電気泳動法)によるホーローキッチンの販売を開始、1984年には、受注生産方式による簡易施工型システムキッチンを発売、1992年(平成4年)には、コストパフォーマンスに優れた普及価格帯システムキッチンの販売を開始、2002年には、収納哲学を凝縮したベストセラーキッチンを発売、2004年(平成16年)には、グッドデザイン金賞を受賞したサスティナブルキッチンを発売しました。